8月7日2004 韮山町時代劇場にて
こども木彫り教室が町の企画で開催された。
私は、講師として半日、役場の杉崎さんのアシストをもらい、
子供たちのブローチ作りを指導した。

こども17名の参加予定に17枚の絆創膏と包帯ひと巻きを
持っていった。しかし女の子が絆創膏を一枚持って行っただけで
けが人はなかった。


工程は次の通り。まず、それぞれ持参してもらった図案を
板に書き写す。それを私が、ミシン(電動糸鋸)で切り抜く。
それを子供たちが彫って、絵の具で色付け。
終わったら、ピンをつけて、ウレタンオイルをひと塗りして完成だ。

これだけの工程が3時間で終わるかどうか、心配したが始まってみると、
子供たちは、「先生、できた。つぎは?」とせかされ、するりと終わった。
子供たちは、それぞれのブローチを持って帰った。

できあがったブローチを眺めると、アニメのキャラクターが多かった。
ブローチと言うより、バッチの感覚で作っていたらしい。
浅い彫りのレリーフと言った作品がほとんどだった。

ブローチは、半立体の彫り物と私はおもっている。もう一度やるとしたら、
そこをわかってもらいたい。
近所に住むおばあさんは、小学校の先生をやってらした。彼女が
「自分の作ったものを持っていって見せるといいよ。」と言った。
それで、大きめの立像をひとつ持っていったら、「これ何日かかったの?」
とか、「歯並びがすごい」とか興味を示した。
私が作ったブローチも持って行けばよかった。
自分の作品を見せて、自分の考えを子供たちに示すということは、
大切なのかもしれない。

子供たちと過ごした3時間は、楽しかった。またやりたい。

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